高圧・特高圧とは
高圧・特高圧とは、電気設備基準の中の、送電電圧の規格の事をさします。
発電所で作られた電気は送電中のロスを少なくするために、50万Vや27万5000Vという高い電圧にして送電します。いくつかの変電所を経由する間に少しずつ電圧を下げて、各工場や施設などに電気を送り、最終的には一般家庭などで使用される低圧まで電圧を落とします。
このページでは、電圧の種類の違いについて、それぞれ解説いたします。
特別高圧・高圧・低圧の違い
特別高圧
特別高圧とは「特高」とも呼ばれ、7000Vを超える電圧の事です。直流・交流に関わらず、7000Vを超えるものは特別高圧といわれ、その中でも170kVは超高圧に分類されます。
主に、大規模な電力が必要となる施設や工場などで利用されています。
特別高圧は、専用の送電線を直接変電所から施設や工場に引き込む必要があります。
高圧
高圧とは、直流で750Vを超え7000V以下、交流で600Vを超え7000V以下の電圧の事で、中小規模の工場や施設で使われています。
家庭などで使用する場合には、キュービクルという高圧受電設備を使用し、電圧を下げてから使用します。ただし、変圧設備の設置は誰でもできるわけではなく、特別な資格が必要です。
特別高圧を使用する設備
工場や大型の施設では、大量の電気を使用するため、特別高圧や高圧の契約をしている事がほとんどです。
使用する電力が多い場合は、高圧電力を利用した方が電気代が安くなるというメリットがあります。
しかし、高圧電力を契約して使用する場合には、キュービクルという高圧受電設備を自費で設置する必要があります。また、安全に使用するために定期的な点検が義務づけられています。
特別高圧の取扱・必要資格
特別高圧は非常に高い電圧を、変電所から直接施設や工場に引き込んで使用するため、設置や利用・点検にいたるまで、さまざまな危険が生じます。そのため、高圧受電設備の設置や保守・点検は、一般的な電気工事士ではなく、電気主任技術者という特別な資格を持つ者のみが行います。
また、特別高圧を契約している施設においては、感電などの事故防止のため、施設で働く従業員は講習会の受講が、労働安全衛生法によって義務づけられています。
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